ViewController単位で画面の向きを変えてみる

ViewController毎に画面の向きを変えたい！ということがあったのでやってみました。

やりたいこと

1つのアプリで全ての画面において縦にするとか、縦・横両方対応するとかではなくて。
「ある画面の時には縦、ある画面の時には横と決めたい」
ということがあったので調べてみました。

実装

以下の2つのメソッドをViewControllerに用意すればOKです。

 //回転処理の有無
 - (BOOL)shouldAutorotate {
    return NO;
 }
 //サポートしている方向
 - (NSUInteger)supportedInterfaceOrientations {
	//以下の場合は縦
    return UIInterfaceOrientationMaskPortrait | UIInterfaceOrientationMaskPortraitUpsideDown;
 }

上記の例だと縦になりますが、他に以下のようなのもあります。

UIInterfaceOrientationMaskPortrait	縦(ホームボタン下)
UIInterfaceOrientationMaskLandscapeLeft	横(ホームボタン左)
UIInterfaceOrientationMaskLandscapeRight	横(ホームボタン右)
UIInterfaceOrientationMaskPortraitUpsideDown	縦(ホームボタン上)
UIInterfaceOrientationMaskLandscape	横表示
UIInterfaceOrientationMaskAllButUpsideDown	縦(ホームボタン上)以外
UIInterfaceOrientationMaskAll	全方向

これにより各ViewControllerは設定されたOrientationで表示されるようになります。

注意点

ただ、上記で出来るのですが他との関係性が結構厄介で一度つまりました。

例えば、UINavigationControllerなどを使っていると、そこに追加しているViewControllerで上記の設定をしても効果はありません。

実際のUINavigationControllerの設定に依存するためなので、UINavigationController自身のshouldAutorotateメソッド、supportedInterfaceOrientationsメソッド自体が呼ばれた時に、追加しているViewControllerのメソッドを呼び出す必要があります。

では、UINavigationControllerをカスタマイズして上記のメソッドを以下のように呼び出せばいいって話になるのかな？となります。

 - (NSUInteger)supportedInterfaceOrientations {
    return self.topViewController.supportedInterfaceOrientations;
 }

しかし！
AppDelegate.mで以下のようにしていると「この画面では横にしよう」などといったことをやるのは厳しいです。

    UINavigationController *nc = [[UINavigationController alloc] initWithRootViewController:svc];
    [self.window setRootViewController: nc];

というのも全てUINavigationControllerに追加されているViewControllerになるためです。
というわけで、ここらへんが最初気が付かずに結構つまりました。